はじめに
「認知症の家族に合う施設を探したいけれど、特養や有料老人ホームとの違いが分からない…」
そんなときに検討されるのが 認知症対応型グループホーム(認知症対応型共同生活介護) です。
東京都には多数のグループホームがあり、少人数制・家庭的な環境で認知症ケアを受けられるのが特徴です。
この記事では、東京都のグループホームの特徴・費用・入居条件・制度 を、具体例や公的データを交えて解説します。
グループホームの特徴
- 介護保険上の正式名称は 「認知症対応型共同生活介護」
- 1ユニット9人以下(厚労省基準)で、家庭的な雰囲気を重視
- 食事・掃除・入浴などを共同で行い、生活リズムを維持
- 認知症ケアに特化したスタッフが支援
👉 公式基準(厚労省PDF):認知症対応型共同生活介護の人員・設備基準
東京都のグループホーム費用相場
東京都内のグループホームの費用は、施設や区によって差があります。

月額費用の内訳例
項目 | 金額目安 | 備考 |
---|---|---|
家賃 | 6〜10万円 | 地域差大 |
食費 | 3〜4万円 | 1日1,000〜1,200円程度 |
光熱費・管理費 | 2〜3万円 | 共用スペース含む |
介護サービス費(1割負担) | 2〜4万円 | 要介護度により変動 |
合計 | 13〜20万円/月 | 自己負担は介護度による |
👉 参考:東京都福祉保健局「介護サービス事業者情報検索」
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kourei/kaigo/
実際の施設例
- ハイムガーデン世田谷(世田谷区)
- 入居一時金:0円
- 月額:16.0〜16.3万円
- 要支援2以上・住民票条件あり
👉 詳細を見る
- ニチイケアセンターあらかわ(荒川区)
- 入居一時金:約14.6万円
- 月額:約13.5万円
👉 詳細を見る
入居条件
東京都内のグループホームは、以下の条件を満たす必要があります。

条件 | 内容 |
---|---|
認知症診断 | 医師による診断必須 |
要介護度 | 要支援2〜要介護5 |
年齢 | 原則65歳以上(若年性認知症は40〜64歳でも可) |
居住地 | 同一市区町村に住民票(原則3か月以上) |
共同生活 | 少人数生活が可能(医療依存度が高い場合は入居困難) |
👉 参考:町田市「グループホーム入居条件」
https://www.city.machida.tokyo.jp/iryo/old/shiminnokatae/sumai/shisetsu/grouphome.html
メリット・デメリット
メリット
- 少人数制で目が行き届く
- 認知症ケアに特化したスタッフ
- 家庭的な雰囲気で安心感
デメリット
- 医療体制が弱め(夜間看護師常駐はほぼなし)
- 入居条件が厳しい(認知症診断必須)
- 定員が少なく、空室待ちが発生しやすい
補助制度・費用軽減
高額介護サービス費
- 所得に応じて月額負担の上限が決まる
- 例:住民税非課税世帯 → 24,600円/月(世帯)
👉 千代田区 高額介護サービス費
補足給付(特定入所者介護サービス費)
- 食費・居住費を軽減
- 例:標準約4〜6万円 → 1〜2万円に軽減
👉 厚労省 補足給付PDF
区市町村独自の補助(例:江戸川区)
- 特養待機者向け居住費補助
- 月額上限7万円・最長36か月
👉 江戸川区 居住費補助
入居までの流れ
- 要介護認定を受ける
- 認知症の診断書を準備
- 市区町村の高齢福祉課に申し込み
- 面談・書類審査 → 入居
👉 渋谷区の例:月額約12.9万円・敷金なし、要支援2以上が条件
渋谷区 グループホーム案内
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まとめ
- 東京都の認知症対応型グループホームは 月額13〜20万円前後 が相場
- 入居条件は「認知症診断」「要支援2以上」「住民票」など
- 医療依存度が高いと入居困難
- 公的制度や区市町村の補助で 月数万円軽減できる場合あり
- 空室待ちが多いので、早めに資料請求・見学が必要
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